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民家再生への想い


日本家屋の結晶とも言える伝統的民家は、今の時代に様々なメッセージを伝えています。
今、民家は様々な意味合いで見直され、我が国の財産として残す事や県産材、地産地消、地方分権など古き日本の真の暮らしでは当たり前で有ったこれらを見直し、これからの日本が取り組まなければならない項目を教えてくれています。
生産性だけを追求した「使い捨て」の言葉が当り前かの様に物が溢れている今の時代に、民家は幾度も時代が移り変わろうとも変わらない風格、佇まいを醸し出しています。
民家は変わらない佇まいだけでは無く、家本来の基本性能も優れています。
日本家屋に象徴的な長い庇は真夏の日差しを遮り、積雪地域では豪雪を受け止め、雨季の長雨を凌いで、爽やかな季節の春や秋には軒下で色々な作業が出来ます。
これに続き民家に象徴的なのが土壁です。
土壁は調質効果、蓄熱効果、防火、消臭、耐力壁、断熱の6つの性能が日本の四季の暮らしに適応しております。
これらの中で最も日本の暮らしに重要なのが「調質効果」で雨季などの蒸し暑い時期には室内の湿気を吸い、冬季に湿気の少ない時には放出する優れた効力を発揮します。


この効果により四季を通じ室内に置いて快適な暮らしが約束され、これにより不健康な室内にカビが発生したり、結露の発生がほぼゼロになります。
今流行の断熱材には、土壁にある6つの効果のうち断熱性のだけが唯一良いだけで、他の5つの効果は全く有りません。
しかしながら民家も古きが良いばかりでは有りませんので、古民家再生工事時にはペアガラスやリサイクル可能な断熱材の優れた新建材も一部に使用して、温故知新な施工でより快適に今の時代に古新しく蘇ります。
軽々しく民家再生と申しましても、一般のリフォーム工事とは大きく異なり、住み手の使い勝手の良さの判断だけで間取りを大きく変更する事や、既存の柱や梁を自由に取り払う事などは出来ません。
民家に取り付けられている柱は無駄な柱は一本も無く、全てその位置する意味を持って要るので抜いても良い様な柱は一本も御座いません。
古民家再生工事には「経験」や「実績」が必要で、古民家を利用した再生工事では私たちが所属している日本で最も歴史のある経験豊富な「日本民家再生協会」の東海地区メンバーが御相談頂きましたクライアント様の古い民家の再生御相談、 解体を戸惑う持家民家の再利用御相談など親切に対応させて頂きますので御気軽に御相談下さい。
今、民家は若い人達に人気で古民家喫茶や古い街並みへの小紀行が人気です。これらは日本人の本能が、そうさせているのかも知れません。
民家を利用した日本の暮らしを未来に受け継いで行き、次世代に真の日本の住まいを残して行きたい心意気です。
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